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CD/DVD アーカイブ

2007年08月15日

The Art Of Samuel Feinberg Vol. 3

注文していたCD、「The art of Samuel Feinberg, Vol. 3: J.S. Bach works for clavier and organ」が届きました。フェインベルグ(Samuil Feinberg, 1890-1962)は、私の最も気に入っている音楽家の一人であり、その独特なバッハ演奏解釈は心を捕らえて離しません。私のホームページの中でも、平均律全2巻のCD紹介や、編曲集のCD紹介で書いていますので、そちらもご覧下さい。

さて、今回購入したこのCD「The art of Samuel Feinberg, Vol. 3: J.S. Bach works for clavier and organ」は、既に持っていた編曲集のCDとほとんどの曲が重複しますが、唯一初CD化された音源として、「イタリア風アリアと変奏 BWV 989」が収録されています。露メロディヤのディスコグラフィからはこの曲の存在が確認できていましたが、永らくその録音を耳にすることができないでいました。ぱっと聴いてすぐに判る、フェインベルグのクセのある演奏。今回ようやくCDで聴けて感動しています。

フェインベルグのその他の録音や作品については、こちらのページで紹介しています。ただ大半は通常手に入れるのが難しい状態です。今回取り上げたCDは、Amazonで以下のリンクから購入できます。

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2007年09月11日

Andrea Padova plays Bach

最近は編曲モノばかりを取り上げてましたが、今日はオリジナルのクラヴィーア曲のピアノ演奏を取り上げます。前回の記事F.Busoni nach Bach Piano Worksでも紹介した、パドヴァ(Andrea Padova)のCDです。私が持っているもので、以下3点を紹介します。

彼のバッハの演奏は自由なものですが、音は独立しており比較的聞きやすい演奏で、私の好きな部類です。演奏内容も合格点ですが、それ以外に価値があるのは、どのCDも通常のピアニストが録音しないような、稀少なレパートリーが収録されていることです。「Bach: Complete Fantasias」では、「幻想曲」と名づけられた様々な曲が収録されていますが、BWV904、906、903のような有名曲だけでなく、「二つの主題による幻想曲 BWV917」、「ロンドによる幻想曲 BWV918」など、ピアノでの録音はまず見かけないような曲が入っています。その他にも、比較的有名なBWV921や、とても有名なBWV903にしても、即興的に展開されるアルペジオが新鮮です。

次に、「Bach: Keyboard Suites, Vol.1」では、初期の組曲が収録されています。「第3旋法による前奏曲とパルティータ BWV 833」や「序曲 BWV 820」、「序曲 BWV822」なども、このCDで初めて認識しました。

最後に「Bach: Piano Concertos」ですが、これはピアノ協奏曲集です。ホ長調 BWV 1053、ヘ短調 BWV 1056、ト短調 BWV 1058、とここまでは一般的な曲目ですが、最後に「BWV 1059」が収録されています。バッハ好きの方でも、あまり見かけない番号ではないでしょうか。それもそのはず、ニ短調の協奏曲BWV 1059は、現存するのは冒頭の9小節の断片のみです。ただ、この曲はカンタータ第35番の冒頭のシンフォニア(オルガン協奏曲)と同じ音楽であるため、そこから復元して演奏されることがあるようです。このCDには、パドヴァによってピアノ協奏曲として復元されたBWV 1059の第1楽章が収録されているのです。

いかがでしょうか。普段聴き慣れない、バッハの知られざる佳作を楽しんでみるのも一興かと思います。

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2007年09月17日

バッハが編曲した協奏曲(ソロ用)をピアノで

今回は、バッハがチェンバロソロ用に編曲した曲の、ピアノでの演奏を紹介します。バッハが既に編曲済みなので、カテゴリとしては、「ピアノ編曲」ではなく「オリジナル曲」ということになります。
編曲という作業は、バッハの得意技でもありました。編曲を通してバッハの作曲技法が確立されたとも言えます。バッハは、ヴィヴァルディやテレマン、マルチェッロ等の先輩音楽家の協奏曲を、鍵盤楽器ソロ用に編曲しました。そのうちチェンバロ用の曲が16曲と、オルガン用の曲が6曲現存します。色々なバッハ文献に必ず書いてある「イタリア体験」、バッハはこれらの編曲を通じてイタリア形式を学習したとされています。
さて、チェンバロソロで演奏できるということは、ピアノソロでも演奏できるわけですが、残念ながらその数はほとんどありません。私が持っている、実際にピアノで演奏されているCDをいくつか紹介したいと思います。

この分野で最近発売されたのが、ヒールホルツァー(Babette Hierholzer)のCD「Bach: Concerto Transcriptions」です。Amazonにはジャケット画像も曲目も載っていなかったので、ここに載せておきます。
Concerto Transcriptions for Solo Piano
・協奏曲 ニ短調 BWV 974 (原曲:A.マルチェッロ)
・協奏曲 ニ長調 BWV 1054 (原曲:バッハのヴァイオリン協奏曲)
・協奏曲 ト短調 BWV 975 (原曲:ヴィヴァルディ)
・協奏曲 ト短調 BWV 985 (原曲:テレマン)
・協奏曲 ハ長調 BWV 977 (原曲不明)
・協奏曲 ヘ長調 BWV 978 (原曲:ヴィヴァルディ)
・イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971 (オリジナル)

このCDは、各先輩作曲家ごとに偏りなく抜粋し取り上げてありますが、異色なのがバッハのヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV 1042のバッハ自身による編曲版、クラヴィーア協奏曲 ニ長調 BWV 1054をピアノソロで演奏していることです。ヴァイオリンソロをチェンバロソロに編曲する際に、バッハはメロディーを装飾したり細かい音に分けたりしていますが、それを生かし、ソロパートとオケパートを両方ピアノで弾いたというものです。それ以外の曲も、全体的に大人しい演奏ではありますが、クセがなくじっくりと楽しむことができます。

この他には、アレクサンドル・タローのCD「Concertos italiens」や、シプリアン・カツァリスのCD「Italy In Bach 」があります。特にカツァリスのCDは、ヴィヴァルディ=バッハの協奏曲のピアノでの演奏のパイオニアでした。(以前にBach's Italian Journey, Vol. 1というタイトルで発売されていたものの再発売だと思います)

なお、上に挙げたどのCDにも、編曲ではないにもかかわらず、イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971が収録されています。バッハの協奏曲様式の集大成として書き上げた曲ですし、CD企画としても当然のことなのでしょう。


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2007年09月26日

グールドのイタリアン・バッハ

今回もバッハオリジナルの曲の紹介です。前回バッハが編曲した協奏曲についての話題を書きましたが、かの有名なグールドのCD「未完のイタリアン・アルバム」にもマルチェッロのオーボエ協奏曲の編曲、協奏曲 ニ短調 BWV 974が収録されています。さてこのCD、定番のイタリア協奏曲も素晴らしいですが、中でも最も優れた演奏と感じるのはアルビノーニの主題によるフーガ・ロ短調。グールドならではの完璧なまでに独立した声部の歌い回しには、曲の良さと共鳴し、あらためて感動させられます。跳躍と半音階下降のある、興味をそそられるテーマが重ねられていきます。
Bach/ Fugue on a theme by Albinoni h-moll  BWV 951
(Bach/ Fugue on a theme by Albinoni h-moll BWV 951)

その他の曲としては、レチタティーヴォを大胆な解釈で演奏していく半音階的幻想曲も、グールド本人曰く好きなタイプの曲ではないとのことですが、惹きつけられる魅力を持っています。続くフーガの録音が残されなかったことが残念でなりません。

----収録曲----


  • バッハ: マルチェルロの主題による協奏曲 BWV 974

  • バッハ: アルビノーニの主題によるフーガ BWV 951

  • バッハ: アルビノーニの主題によるフーガ BWV 950

  • スカルラッティ: ソナタ ニ長調 K.430

  • スカルラッティ: ソナタ ニ短調 K.9

  • スカルラッティ: ソナタ ニ長調 K.13

  • C.P.E.バッハ: ヴュルテンブルク・ソナタ第1番イ短調

  • バッハ: イタリア風のアリアと変奏 BWV 989

  • バッハ: イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971

  • バッハ: 半音階的幻想曲 ニ短調 BWV 903/1

  • バッハ: 幻想曲 ト短調 BWV 917

  • バッハ: 幻想曲 BWV 919

  • バッハ: 幻想曲とフーガハ短調 BWV 906

2007年11月28日

ニコラーエワの初出ライブ録音

オリジナルのバッハの曲の話題です。最近発売された、久しぶりのニコラーエワの初出ライブ録音、「Bach: Goldberg Variations」が良かったので紹介します。

1986年11月10日、ロンドンでのライブ録音で、音質も良いです。メインはゴルトベルク変奏曲です。ニコラーエワのゴルトベルクはほかにもいくつか出てますが、これが一番迫力と熱気に溢れている録音です。(後半はミスも多くもたつくところもありますが)

アンコールでパルティータ5番のプレアンブルムと主よ人の望みの喜びよが演奏されています。このパルティータ5番のプレアンブルムがびっくり、速い。興奮気味ながら、力強く突き進み、決して崩壊することなく弾ききっています。すごい演奏だと思います、何度も聴いてしまいました。

そういえばニコラーエワのパルティータの録音は、CDになっているのはまだ4番だけです。メロディアのディスコグラフィーによると、パルティータの全曲を録音しているはずなのですが、なぜ出てこないのでしょうか。

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2008年03月19日

Bach Performance on Piano (Hewitt)

先日リリースされた、アンジェラ・ヒューイットのDVD「Bach Performance on Piano」の紹介です。

ヒューイットが、バッハを現代のピアノで演奏するための基礎から応用まで、演奏を交えて解説してくれています。実際にヒューイットの弾くピアノで演奏方法とその効果が聞けるので、とても説得力があります。(日本語字幕もあります)

ピアノが無かった時代のバッハの音楽を、現代ピアノの表現力をもって演奏するにはどうすべきか。まさに私が興味を持っている分野で、このページのメインテーマでもありますが、自他共に認めるバッハ一人者であるヒューイットによって見事に最適解の一例が出されています。レクチャーは約150分、密度の高い内容だと思います。

なおこのDVDは2枚組みで、1枚目に上述のレクチャー、2枚目には演奏会でのライブ映像が収録されています。曲目は、パルティータ第4番、イタリア協奏曲、半音階的幻想曲とフーガです。ピアノはファツィオリです。


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(※リージョンコードの違いにご注意下さい)

2008年06月10日

フェインベルグの平均律(再発売予定)

何度も紹介しているフェインベルグですが、先日の記事ですぐ入手困難になると書いた、平均律クラヴィーア曲集のCDがまた再発売される模様です。しかも今度のセットはピカイゼン(Vn.)による無伴奏ヴァイオリンソナタと同パルティータ全曲のCDを含めて、全6枚組。破格の値段設定と言えます。
HMVでの紹介記事はこちら

フェインベルグのバッハは未体験という方、ぜひ一度聴いてみてください。


HMV-平均律クラヴィア曲集全曲 フェインベルグ、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲 ピカイゼン(6CD)
HMV-平均律クラヴィア曲集全曲 フェインベルグ、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲 ピカイゼン(6CD)

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